す も も の 缶 詰

ツブヤキニッキ

Review

時の旅人クレア(Ⅰ)

時の旅人クレア〈1〉―アウトランダー〈1〉 (ヴィレッジブックス)著者 : ダイアナ・ガバルドンソニーマガジンズ発売日 : 2003-01ブクログでレビューを見る»再読。タイムトラベルロマンス。初回は面白かったが、映像化されたので再読したら、ドラマでの配役が…

Publishers Weekly

いささかまとまりに欠けるアーヴィングの新作(『第四の手』以来)の主人公は、俳優のジャック・バーンズ。自分のアイデンティティーと父親の姿を追い求め、尊大でわざと異常なふるまいをする何人もの女たちと性的関係をもつ。小説の冒頭(年代は1969年)で…

不可解な「存在」めぐる、戦慄の小説─朝日新聞より

英国にある、施設・ヘールシャム。幼少時からともに育ってきた生徒たちが、数人の教師と暮らしている。全寮制の学校かと思いきや、描かれる空気には微妙な違和感がある。 まず彼らには家族が見あたらない。孤児かというと、そういうわけでもなく、その「存在…

内容(「BOOK」データベースより)

失業中のコンピュータ・プログラマーのジャック・フォアマンは、ナノテク(超微細技術)開発に携わるハイテク企業、ザイモス社に勤める妻ジュリアの様子がおかしいことに気づく。まるで別人になったかのように、性格、振る舞いが一変しているのだ。さらに、末…

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メガヒットファンタジーの第4作は、青春ドラマとしての側面が色濃くなり、より大人も楽しめる仕上がりになった。クィディッチ・ワールドカップを観戦しに来たハリーだが、夜空に「闇の印」が浮かび人々は混乱。ホグワーツ校で開催される「三大魔法学校対抗試…

From Publishers Weekly

Starred Review. See's engrossing novel set in remote 19th-century China details the deeply affecting story of lifelong, intimate friends (laotong, or "old sames") Lily and Snow Flower, their imprisonment by rigid codes of conduct for women…

From Publishers Weekly

[Signature]Reviewed by Alain de Botton Jay McInerney's new novel seems from the outside to be composed of the most disheartening elements: The Good Life is about a group of privileged New Yorkers who are led to reassess their lives—and bec…

From Publishers Weekly

Initially published in the Paris Review in 2003, Chabon's first significant adult fiction since his Pulitzer-winning The Amazing Adventures of Kavalier and Clay (2000) continues his sophisticated, if here somewhat skewed, appropriation of …

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No longer is Henning Mankell a name known to just a privileged few. Before the Frost will have a readership far greater than his first European fans, those lucky enough to have encountered some of the finest modern crime writing from a Swe…

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主人公のジョーは、恋人のクラリッサと出かけたピクニックで、気球事故に遭遇する。その場にたまたま居た何人かの男たちが救助に駆けつけた。乗組員は無事だったが、救助にあたった男のひとりが、死んでしまう。その事件後のある夜、1本の電話がジョーのもと…

魅力あふれる女性の半生描く「大きな小説」

とにかくおもしろくて、夢中で読んだ。1920年、滋賀県に生まれた、持丸ハルカの半生である。尋常小学校に通い、高等女学校に通い、師範学校に通い小学校教師になり、20歳のとき見合いで結婚したものの、軍人の夫、大介は外地に駐屯しているため、新婚早々義…

圧倒的なスペクタクル感覚、社会の矛盾を描く(朝日新聞より)

去る8月末、米国のニューオーリンズを襲った大型ハリケーン「カトリーナ」の正体をめぐって、9月なかばに驚くべき解釈が登場した。あれは日本のヤクザがロシア製ハイテク機器を使い人工的に起こしたもので、原爆投下への報復だった、というのである。アイダ…

死者たちの存在感に言葉を失う小説(朝日新聞より)

いい小説だ。人が生きる空間の幅と深さを、とてつもない言葉の力で押し広げる。読み終わったあと、虚脱感と充実が同時にやってきて、自分の足裏の底がぬけた。それでいて、いまここにいる自分自身が、底のほうから力強くあたたかく抱きとめられたようでもあ…

朝日新聞より

感動と理解は、必ずしも一致しない。たとえば、「平均律」の理論は理解していなくても、バッハの「平均律クラビーア」に感動できるというように。それと同じで、超ひも理論はちんぷんかんぷんでも、演奏家の語り口一つで、宇宙を統べる壮大な統一理論の夢に…

朝日新聞より

スティーヴ・エリクソンは現代最高の幻視者である。アメリカ大統領ジェファソンの黒人女性奴隷の愛人サリーや、ナチスの独裁者ヒトラー専属のポルノ作家バニングなどをあまりにも生き生きと描き出す魔術的リアリズムは、独自のものだ。しかし現代は幻視者に…

『星の王子さま』作家や学者が内藤訳に挑む

日本での著作権が今年1月に切れたことで新訳ラッシュとなっているサンテグジュペリの『星の王子さま』。読者にとっては、長く読み継がれ現在も版を重ねる内藤濯(あろう)訳の岩波書店版と読み比べる楽しみができた。新訳本の特色を探ってみた。 倉橋由美子…

朝日新聞より

江戸川乱歩の随筆を好む人ならば、乱歩がどれほどウールリッチ=アイリッシュの『幻の女』に惚れ込んでいたかご存知だろう。私も乱歩の激賞に煽られて読み、失望した。幻の女の消失トリックのちゃちさに呆れたのだ。まだ中学生、なんにもわかっちゃいなかっ…

朝日新聞より

つまらんノンフィクションを読みすぎてむしゃくしゃしているとき、この本に出会った。 「レック・ダイバー」と呼ばれる、沈没船を専門に捜索するダイバーたちの物語である。主人公の一人、ベトナム戦争の死線をくぐり抜けた元衛生兵が、ある日、水深70メート…

朝日新聞より

いまさら漱石論なんて、とおっしゃる向きも多かろう。だが、意外な“ミッシング・リンク”があった。朝日新聞記者としての漱石である。それを書いたのが現役の朝日新聞記者というのも何かの因縁か。 『こころ』も『それから』も、すべて朝日に新聞小説として発…

朝日新聞より

勝ち戦に文学はない。敗北からこそ文芸復興の機運が生まれる。本書は、南北戦争の戦後文学だったアメリカ南部文学を鏡にして「戦後日本」の問題を映し出そうとする力作の評論である。民主主義の大義をかざす大国と戦って敗れ、国土は廃墟と化し、おびただし…

朝日新聞より

社会秩序の安定のためにタブーが形成されることはよくある現象である。第二次世界大戦後、ヒトラーは最大の負のタブー、絶対悪として戦後秩序の安定化装置の役割を果たしてきた。冷戦時代においてすらナチズムを悪と見なす価値観は東西間で共有され、国際秩…

朝日新聞より

まず、本書ブックカバーの表と裏を彩るタツノオトシゴの絵が目を惹く。 表のほうはポットベリード・シーホース。その名のとおり、まるまると膨らんだ太鼓腹の中心の孔より毎分一匹ないし二匹の赤ん坊をあびただしく産み落とすが、第一章で作家である著者はそ…

朝日新聞より

北ドイツに、カレーソーセージという食べ物があるらしい。立ち食いの屋台で食べる、庶民の味。このs−セージは、人々のあいだでなんとなくできあがったものではなく、あるひとりの女性の発見したものだと考える「僕」が、かつてハンブルクで屋台を出していた…

朝日新聞より

飛行機で簡単に移動できる現代と比べ、中世の旅は危険で辛いものだった。だが、中世の人々は想像以上によく旅をし、世界を体験した。巡礼者、聖職者、特使、学生、商人、職人等々。憧れの都へ、また未知なる辺境の土地へ。旅と文化的出会いが本書のテーマだ…

朝日新聞より

セルビア文学を初めて読んだ。セルビアは旧ユーゴスラビア連邦共和国に属し、歴史的には大戦や複雑な民族紛争に翻弄され、解体と再生を繰り返してきた。内戦の後、03年にセルビア・モンテネグロと国名を変えた。こうした情報は、とりあえずは入ってくる。で…

朝日新聞より

『ハーメルンの笛吹きを追え!』は、ドイツの伝説を下敷きにした物語である。伝説では、ネズミ退治に雇われた笛吹き男が、報酬をもらえなかった仕返しに、町中の子どもを連れ去るという話になっている。だが、この本では、耳が聞こえなくなったために連れ去…

出版社からのコメント

「トビを買いたいと思ったのは、雪がたくさんふった年のことだ。そう、ぼくは、その鳥がどうしてもほしかった。それまでぼくは、なにかをどうしてもほしいと思ったことなど、まだいちどもなかった」 舞台は国境に近い山間の、雪深いフランスの小さな町。いつ…

出版社からのコメント

静謐な中に不思議な力強さを秘めた中編小説『おわりの雪』(2004年12月刊)は、海外小説としては近年稀にみる大勢の読者を獲得した。刊行以来「ぜひ同じ作者の本を同じ翻訳者で」という声も数多く寄せられるなか、邦訳第二弾として刊行される本書は、児童文…

朝日新聞より

ふとしたことから、人類が滅んだのちの未来の地球で目を覚ます主人公、チャーリー・ジョンズ。その世界は「レダム」と呼ばれ、銀色に輝く世界に向かって紡錘形の建物がそびえ、人々は見えないエレベーターにでも乗っているかのように全速力で空中を上下する…

ABOUT THIS BOOK

“According to his mother, Jack Burns was an actor before he was an actor, but Jack’s most vivid memories of childhood were those moments when he felt compelled to hold his mother’s hand. He wasn’t acting then.” So begins John Irving’s elev…