今回は、ハリーの大親友ロンの家族であり、今やハリーの“非公式後見人”的な役割も果たしている、魔法家族・ウィーズリー家にスポットを当てましょう。
ハリーとウィーズリー家の縁は、ハリーが初めてホグワーツに向かうその日に始まりました。9と3/4番線に行く方法がわからず戸惑うハリーにその行き方を教えてくれたのはウィーズリー家の母親モリーでしたし、荷物を列車に積むのを手伝ってくれたのは双子のフレッド&ジョージ、そして列車のなかで初めての友人となったのは、ロンでした。では、その家族9人を、レビューしてみましょう。
●アーサー・ウィーズリー:父親。やせていて、頭ははげている。魔法省マグル製品不正使用取締局長。人間界の物に魔法をかけて使用する行為を取り締まる部署だが、ほかでもない、彼自身が人間界の文化に夢中で、そういった物をたくさん所有している(空飛ぶ自動車など)。
●モリー:母親。小柄でまるっこく、優しい顔。貧しい一家を切り盛りするしっかり者で、子どもたちのしつけにも厳しい。フレッドとジョージには手を焼いている。ハリーにはとても親切。
●ビル:長男。ホグワーツを主席で卒業。背が高く、伸ばした髪をポニーテールにし、片耳には牙のようなイヤリングをしている。「かっこいい」とハリーも思ってしまったほどのイケメン。現在エジプトで、グリンゴッツ魔法銀行に勤務。
●チャーリー:次男。背の低いがっしり型で、筋骨隆々としている。ホグワーツにいたころはクィディッチのキャプテンで、優秀なシーカーだった。現在はルーマニアでドラゴンの研究に従事。そのせいで、片腕にやけどの痕がある。
●パーシー:三男。背が高い。周囲を仕切るのが大好きな優等生タイプ。監督生を経て、ホグワーツを主席で卒業し、魔法省に勤務。一家のなかでは唯一、権力志向が強い(『権力を手にした監督生たち』なんて本を読んでいたことも)。末は魔法省の大臣か?
●フレッド&ジョージ:四男&五男。双子で、外見、行動ともにそっくり。いたずらに関しては天才的な才能を持ち、いたずらおもちゃの専門店を開くことを夢見ている。クィディッチのチームでは2人とも優秀なビーター。
●ロン:六男。やせて背が高く、顔はそばかすだらけ。5人も兄がいるせいで身につけるものはいつもお下がり。兄たちの出来が良いので少し肩身が狭いが、天性の明るさとノンキさで救われている。ハリーにとっては、ホグワーツでできた最初で最良の友。ハーマイオニーのことを、異性として意識し始めている。
●ジニー:末っ子の長女で、ロンの妹。ハリーのことが好きだが、それは恋愛というよりは、年ごろの女の子がアイドル歌手を好きになるようなもの。2作目ではその感情がある人物に利用されてひどい目に遭ったが、ハリーへの思いは消えていないらしい。
いわば彼らは、「貧しいけれど、きちんと礼節を知る良い家庭」の見本。マルフォイ家はこの家族をバカにしますが、子どもたちはそれぞれに才能豊かですし、バカにされる筋合いはないですよね。5作目では、ついにロンも、その才能の片鱗を見せそうです。
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