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「ハリー・ポッター史」の時間─「スネイプ教授」編 (1)

スネイプ教授は、「魔法薬学」の先生。外見は、「ねっとりした黒髪、かぎ鼻、土気色の顔」。いつも黒マントを着用しており、いかにも陰険そうなムードです。
そのスネイプ教授、1作目では、初対面のときからハリーに個人的な恨みがあるかのように接し、「怪しい人物ナンバーワン」の存在でした。
しかし、実はある人物がハリーの命を狙った際、教授はそれを反対呪文で防いでいたのです。ダンブルドア校長によると、スネイプ教授はハリーの父ジェームズと同級生で、嫌い合っていたのですが、ジェームズはあるとき、教授の命を救ったのだとか。だからハリーを守ってくれたのでしょうか?
2作目では、ハリーをクィディッチの試合に出場させないように働きかけたことがありましたが(マクゴナガル先生が阻止しました)、それ以外は意外に目立った動きはありませんでした。新任のギルデロイ・ロックハート先生をイビる…いえ、指導するのに忙しかったようです。
ハリーの父ジェームズとの昔の因縁が明るみになるのが3作目。スネイプ教授がホグワーツの学生だったころ、ジェームズとつるんでいたシリウス・ブラックが、いたずらのつもりで、危険な状態の狼男(誰のことかはおわかりですね?)に教授を近づけたのです。ジェームズはすんでのところでそれを止めたのですが、教授はいまだにそれはジェームズとシリウスが仕組んだことだと思っている様子。
3作目での教授は、ハリーの前でジェームズを強く罵倒する一方でルーピンに薬を毎月届ける律儀な一面も見せており、義務感は強い人のようです。見方を変えれば、ガキ大将的な人気者だったジェームズに強いコンプレックスを抱いていたことがうかがえ、その暗い青春時代に少し同情したくもなります。