柴田元幸とアメリカ漫画の幸福にして奇妙な遭遇─柴田元幸

8月21日（土）午後6時半より
柴田元幸（しばたもとゆき）：アメリカ文学研究者、翻訳家、東京大学文学部助教授、著書『アメリカ文学のレッスン』（講談社現代新書）、『愛の見切り発車』（新潮文庫）、『生半可な学者』（白水Ｕブックス）、『生半可版英米小説演習』（研究社）、『猿を探しに』（新書館）、など。訳書に、『五行でわかる日本文学』（ロジャー・パルバース研究社）、『バクスターの必殺横目づかい』（グレン・バクスター新書館）、『柴田元幸と９人の作家たち』（アルク）、『憑かれた旅人』（バリー・ユアグロー新潮社）、『トゥルー・ストーリーズ』（ポール・オースター新潮社）、『まったき動物園』（エドワード・ゴーリー河出書房新社）『コーネルの箱』（チャールズ・シミック文藝春秋）、『舞踏会へ向かう三人の農夫』（リチャード・パワースみすず書房）等多数。
さあ、街を行こう、不動産撮影士ジュリアス・クニップルとともに−。「スープ用ナッツ研究所」や「市立下剤園」が肩を並べる道をそぞろ歩こう。「電話ボックスの匂い、1961年頃」をクニップルと一緒に嗅ごう。「アメリカで一番長く借り手のつかない店舗」のガイド付きツアーに参加しよう。「墓堀り選手権」観戦もよし、また今日も一日無駄にしたと思ったら、地元の「無駄にした青春センター」に立ち寄るもよし…。クニップル氏の摩訶不思議な街へ、そして柴田君のトークショーへようこそ！グラフィック・ノヴェルの最高傑作『ジュリアス・クニップル、街を行く』の邦訳刊行を期し、幻想の街を描く漫画家ベン・カッチャーの魅力を、柴田元幸があますところなく語ります！
●このトークはベン・カッチャー『ジュリアス・クニップル、街を行く』（新書館）刊行記念です。