先週の水曜日(28日)に美容院に行きました。写真はその行き帰りに撮った花々ですが、偶然にも紫色の花ばかりになりました。
今行っている美容院は、技術的には気に入ってはいないのですが、弱い人を助けたり、人の為に尽くすことを厭わない、人間的にとてもいい人達なので、つい行ってしまうのです。ずっとマスクを外していない美容師さんだし、安心感もあります。
なにより最近は絶滅しているのではないかと思う【気が利く大人】なんですよね。気が利く人って、ほんとに居なくなりました。昔は周りに一人や二人はかならずいて、彼らの「気を利かせる」部分を目にする度にかっこいい!と感服し、そういう大人になりたいと思っていたものです。
ちなみに「気が利く」とはどういうことか。
【気が利く】⇒細かい所まで注意が行き届く。しゃれている。
そうそう!細かい気遣いが洒落ているんですね。つまり、野暮じゃない。そのあたりのこなれた気遣いが、洒落ている。これがさりげなくできるのは、今では長谷川平蔵(鬼平)くらいしか知らないって感じですね。
具体的にどうこう言えないので説明が難しいのですが、気が利くという人は、常に相手の事を考えている、相手の立場になって、相手が望んでいること、喜ぶことが分かる人なのだと思います。
よく何事かあった時に、心配するだろうから、気を遣うだろうから、何も言わなかったとか、知らせなかったとか言う人がいますが、これ一番の間違いだと思います。相手の気持ちを全く考えていない。逆に自分は気を遣ってやったと押し付けているにすぎません。
気を遣うのも心配するのも、その人の自由ですし、リアルなタイミングで知らなかったショックの方が大きいかもしれません。
相手が病気とか落ち込んでいるとかの場合は、黙って相手が好きな物を贈るとか、毎日何気ない内容のメールを送るとか、そういうのも気が利いている。相手に負担をかけさせたくないなら、返事は不要とか、お返しは不要とか、そういったことを付け加えればいい話です。ま、そもそも本気で心配するならば、の話ですが。
とにかく、自分さえ良ければの自己中な人が増えたので、他人の事を考えられる人が少なくなりました。私も老い先短いので、そういう自分のことばかり言うような人とは、もう関係したくありません。残り少ない人生は、自己中な人にイライラするより、できれば気が利く人と過ごしたい。
気を利かせる為には、相手をよく知らないと難しいかもしれないけれど、いや、初めて会った人でも絶対不可能ではないよねと思います。「気が利く」という感覚が分かる人同士なら。
何より、自分が「気が利く」カッコいい人間になれるよう、死ぬまで修行です。黙って花を贈るような人間になりたい。