近所の靖国通りの歩道に1ヶ所(私が知る限り)、ライラックの木があるのを知ったのはほんの数年前のことでしたが、いつも花の盛りを逃して、香りがなくなってしまったライラックにがっかりしていたのでした。
昨日、区役所に行った帰りに靖国通りを通った際、ようやくライラックの花の香りを嗅ぐことができました。
以前、IKEAのライラックの香りのキャンドルが気に入って使っていたのですが、実は本物の香りを嗅ぐのは昨日が初めてだったのです。
やはり本物はいい香り。
人口の香りはどんなにいい匂いでも、どこかに科学的な匂いを感じてしまうのです。人口のいい香りには、必ず悪い香りも含まれているのだそうで、状況によっては、その悪い香りが表に出てしまう場合もあります。
特に日本は冬以外は湿度が高いですから、隠れているはずの悪い香りが出やすいのではないかと個人的には思っています。ゆえに香りの文化が花開かない。ジメジメした日に香水の匂いとかは大迷惑ですものね。ジメジメしていなくてもキツイ香水は迷惑ですが。
ともあれ、やっと念願叶って本物のライラックの香りを嗅げて嬉しい。華やかなイメージの香りですが、金木犀のように主張が強いわけではなく、近くに寄らなければ香らない奥ゆかしさもあります。
来年も時期を逃さないよう、今頃と覚えておきましょう。