す も も の 缶 詰

ツブヤキニッキ

憲法9条は日本の誇り

一部の人は、憲法9条で日本が守れるわけがないと言う。しかし、武器を持てば守れるのか?武器は火に油を注ぐだけ。

アフガニスタンで活動中に亡くなった医師の中村哲さんは、「アフガニスタンで活動する自分たちは日本の平和憲法によって守られている」ということを繰り返し語っていた。

1/7の報道特集で、次のような話を聞いた。

自衛隊OB「紛争地域に行っても胸に日の丸を付けていれば、日本は平和主義の国だからとそれを尊重してもらえた。他国からはそう見られている。軍備拡張や敵基地攻撃能力など持てば、どうなることか」#報道特集

上記の自衛隊OBの言葉からも、中村哲さんの「憲法9条によって守られている」という言葉は本当だったと改めて思う。9条により、日本は平和主義の国だと世界が認識しているのは素晴らしい事だ。誇りとするべきこの9条を軽視するのは、むしろ日本人の方ではないか。

もちろん、日本人でも憲法の目的も内容も知らない人も多いのだから、世界中には日本という国も、ましてや日本の憲法など知らない人は沢山いるだろう。しかし各国のトップであれば、必ず知識はあるはず。

中には、中村さんは殺されたじゃないか、9条なんか役に立たないと言う人もいるが、中村さんは行ってはいけないと言われていた危険地域に足を踏み入れてしまったのだ。少なくともタリバンは9条を尊重し、それまで中村さんを守っていた事実がある。

後日談だが、中村さんを撃った犯人は「ドクター・ナカムラを殺すつもりはなかった」と言っていたそうだ。中村さんが殺されたのは、紛争地域という危険な場所での不幸な事故と言うべきだろう。

しかし、日本が戦争をする国になれば、もう誰も日本を尊重して守ってなどくれないだろう。平和主義の国という認識が跡形もなく消えるからだ。

攻められたらどうする?平和ボケのお花畑などと言う人は、本気で武力で守れると思っているのだろうか?そちらの方がよほどお花畑だ。

武力にはさらなる武力で返される。それはウクライナを見ても明白。極端に言えば、原発が乱立する日本は、ミサイル1発で終わる。島国だから逃げるにも逃げられない。そういう時の為のシェルターさえないのだから、「国民を守る」という言葉がいかに嘘八百か分かるだろう。

その前に、食糧のほとんどを輸入に頼っている日本は、戦争になればミサイルを撃ち込まれるまでもなく餓死して終了。

というわけで、日本は平和主義を貫くしかない。何より、世界が日本の憲法9条を尊重している事実を日本人として大いに誇りに思うべきだし、その事を最大限に生かすべきだと思う。

この憲法を軽視し、蔑ろにするような自民党の軍事政策や憲法改正などには断固反対する。自民党軍需産業からの利権しか頭にないのだから。コロナ対策でも分かるように、国民を守る気などさらさらない。