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ツブヤキニッキ

雲研究者 その2

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昨夜の「情熱大陸」の《雲研究者》の話の続き。


「雲研究者」「気象大学校」などという、ちょっとレトロな感覚の言葉の響きが、逆に新鮮に感じると共に、好きな事の研究をずっと続けるって素敵な事だなあと心から思います。もちろん大変な事も山ほどあるでしょうが。


番組がかなり印象に残っていたので、というか私的にどストライクな話題だったので、《雲研究者》荒木健太郎さんの事をちょっとだけ調べてみたところ、なんと!茨城県出身だったんですね。


しかもつくば市。ご近所というわけではないけれど、実家から車で1時間くらいの距離だし、筑波山は常に目に入るので、同県人というより、同郷人ということです。


テレビを観ながら、何故この人にこんなに親しみを感じるのだろうと思っていましたが、他の人には分からない同郷人の波長を感じたのでしょうか。


言葉も茨城訛りがあるわけではないけれど、かすかに、本当にかすかに分かる特有のアクセントを感じ、それもまた同郷人ゆえのことかと。水戸の方まで行ってしまうと、同県でもまた全然違うんですが。


それから、亡き弟に似ている感じがしたのも親しみを覚えたひとつの理由かもしれないと思います。顔が似ているとかじゃないんだけど、荒木さんの醸し出し雰囲気でしょうか?


ところで、筑波山は子供の頃には事ある毎に行っていたし、一番近い観光地と言えば筑波山というくらいに、最も身近な山。実家に帰るたびに、当たり前のように目にする山です。


見慣れすぎていて、これまでは何の感情もなかったのに、昨夜テレビで観て、生まれて初めて筑波山に胸がキュンとしました。昨年実家がなくなった事もあり、逆に「故郷」という思いが強くなったのかもしれません。


荒木健太郎さんの仕事場である気象研究所も、つくば市にあります。荒木さんが毎日撮影してSNSにアップしている雲の写真もつくば市の空。実家に帰れば、同じ雲を見ることになります。


実家のある地域で私の唯一のお気に入りは、空が綺麗だということ。だから荒木さんの雲の写真は美しいのです。東京のように空が濁っていない。晴れの日でも曇りの日でも美しい。


今、この時に荒木健太郎さんを知って良かった。憤る事の多い世の中、自分でも雲の写真を撮ることが唯一の楽しみという日々の中で、荒木さんの美しい雲の写真を見て心が慰められると同時に、これは故郷にいれば自分も見ているはずの雲なのだと思える幸せに感謝したいと思います。