この写真を見て真っ先に思い浮かんだのが、ロバート・マキャモンの『少年時代』(原題 : Boy's Life)。ちなみに、これが書かれた時はロバート・R・マキャモンでしたけど。
アメリカ南部を舞台に、キラキラした少年時代の夏休みを描いた傑作ですが、そこはアメリカの三大ホラー作家の一人と言われたマキャモンですから、単なる青春物では終わらない。この写真のように美しくも不穏な雰囲気に包まれながらも、マキャモンの真面目な人柄を感じ、しみじみ温かい気持ちになれる作品です。人間、真面目が大事ですよね。
というわけでこの写真がきっかけとなり、この夏は『少年時代』を再読して、しばらくご無沙汰だったマキャモンの【いい人】ぶりをたっぷり感じてみたいと思った次第。