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ツブヤキニッキ

一言の力

1週間ばかり前に、Facebookでシェアしたランダムハウスの記事に掲載されていた『Before We Were Yours』の作者で、ベストセラー作家のLisa Wingateさんから「シェアしてくれてありがとう!」とコメントがありました。全く予期していなかった事なので、驚いたと同時に、とても嬉しかったです。

予期していなかった驚きという中には、もうひとつ理由があります。シェアした時に一番気になっていたのは、同じ記事に掲載されていた、Elizabeth Stroutの『Anything Is Possible』の方でした。つまりWingateさんの方は、その時ノーマークだったわけです。

この2冊はまだ読んでいないので、どちらがどうと言えませんが、ランダムハウスのブッククラブで取り上げられれば、間違いなく売れるでしょう。ただ日本では、Stroutの方が知られていると思うし、私も作品を読んでいるので、彼女の方が馴染みもあり、興味もあったというわけです。

しかしながらWingateさんのメッセージには、たった一言で「この人の本を読んでみようかな」と思わせる大きな力が秘められていました。読者獲得の為の営業と言ってしまえばそれまでですが、「ありがとう」と言われて嫌な人はいないでしょう。

コメントを頂いて、素直に嬉しいと思いましたが、同時にハッとしたのも事実。作家さんの地道な努力を垣間見た気がして、なにか感動すら覚えました。そのこと自体は簡単な事だけれど、これができる人は、そんなに多くないのではないでしょうか。