今回の台風18号の名前(MAN-YI:マンニィ)を見て、あれ?と思いました。台風の名前と言えば、大きな被害をもたらした場合には被害の大きかった土地の名前がついたりしますが、その他はキャサリンなどという欧米の名前ではないのか?と思っていました。
といっても、日本は18号などという数字で呼ばれるのが一般的なので、ハリケーンの名前の付け方は知っていましたが、日本の台風に関して通常は特に名前を考えたこともないのが正直なところ。
ちなみに「MAN-YI」とは、香港の海峡の名前です。日本の台風の名前など考えたこともないとはいえ、これは耳慣れない名前です。なぜそんな名前が?と思って調べてみました。
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★台風 2013年の名前一覧! - 【気象庁】2013 台風 時期 予想
これによると、「これまではアメリカが台風に英語の名前をつけていたが、平成12年(2000年)から、北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風には同領域で用いられている固有の名前をつけることになった」とあります。
そもそも、上記の領域で発生するものを台風(Typhoon)と呼び、大西洋やカリブ海で発生するものをハリケーンと呼ぶという認識がありましたから、台風にアジア系の名前がつくのは自然な流れだと思いますが、そうなってから13年もそのことを知らなかったというのはなぜだろう?と不思議に思いました。2000年以降、テレビのニュースや天気予報を含め、誰かがアジア名の台風の名前を言うのを聞いたことがありません。
その答えは、以下のサイトにある台風にアジア名をつける目的というのがあまり認識されていないからではないかと思います。
(1)国際社会への情報に台風委員会が決めた名前をつけてそれを利用してもらう
(2)アジアの人々になじみのある名前をつけることで人々の防災意識を高める
(1)はともかくとして、(2)は「アジアの人々になじみのある名前」としていますが、日本人にとってはほとんど馴染のない名前ばかりなので、使いにくい、覚えられないなどの問題がありそうです。もちろんアジア名の方が馴染み深い方もいるでしょうが、個人的に言えば、全然知らない単語ばかりで、何のことやらです。キャサリンなどの英語名のほうがはるかに馴染がある。
日本からは星座の日本語名が出されていますが、うさぎとかやぎとか、どうも台風の名前にしてはぴんとこないものばかり。強そうな名前をつけて勢力が大きくなり、被害が出ても困るという配慮なのかもしれませんが、「平成〇〇年のやぎ台風の被害は甚大で・・・」などという報道があったら、なんともリアルさに欠けているとしか言いようがありません。
ちなみに次の台風19号の名前は日本語の名前で、「USAGI(=うさぎ座から)」です。名前のイメージ通りにかわいい台風で終わってくれればいいですが・・・。