アカデミー賞に３度ノミネートされたこともある映画界の重鎮。この人が登場するだけで作品がぐっと重厚な雰囲気になる。アメリカ・メンフィス生まれ。高校卒業後、LAで働きながら演技を学び、18歳から24歳まで（'55〜'59）空軍に服務し、その後舞台活動を開始。舞台デビューは、67年のオフ・ブロードウェイの作品。30歳。
やがてブロードウェイにも進出し、71年に『Who Say I Can't Ride A Rainbow』で映画デビュー。意外にも映画デビューは34歳と遅咲きだったが、舞台のほうでは「ドライビングMissデイジー」をはじめ、オフ・ブロードウェイの最高の賞といわれるオビー賞を４回も受賞。その後は映画活動をメインとし、50歳のときに、クリストファー・リーブ主演の犯罪ドラマ『ＮＹストリート・スマート<未>』（'87)でアカデミー賞助演男優賞にノミネート。その後、映画版の『ドライビングMissデイジー』（'89)で同賞にノミネートなど、年を重ねるごとにその活躍の場は広がっている。現在、67歳。次回作としてはケビン・スペイシーと共演の『Edison（原）』ほか、ネルソン・マンデラに扮する『Long Walk to Freedom（原）』らが控えている。
主な出演作は、『虚栄のかがり火』('90)、『ショーシャンクの空に』('94)、『セブン』('97)、『コレクター』('97)、『ディープ・インパクト』('98)、『トータル・フィアーズ』（02）、『ブルース・オールマイティ』（03)など。ちなみに、2002年に『スパイダー』で来日したときに、今まで出演した中で一番印象深い作品は？と問われ、『グローリー』('89)を挙げた。
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