【冥王星探査機New Horizonsに名前を搭載したというNASAの証明書】
──私が冥王星、冥王星と騒いでいる理由
約10年前にアメリカ航空宇宙局NASAが、太陽系の一番遠い惑星(現在は準惑星)冥王星を調査する探査機ニュー・ホライズンズを打ち上げました。その時に探査機に搭載する名前を公募していたので、家族の名前を搭載してもらいました(亡き父の名前も)。画像の黒塗り部分に私の本名が載っています。証明書はその時に発行されたもので、10年の間大事にとっておきました。現在は取得することができません。
そして遂に、来月14日に探査機が冥王星に到着します。しまっておいた証明書を公開する時が来ました。冥王星到着はニュースにもなるでしょう。その時、あそこに自分の名前があるのだと思ったら、たとえ宇宙に興味がなくても、ずいぶんロマンチックじゃありませんか?今現在だって、人跡未踏の宇宙空間を飛んでいるのですから、素晴らしいことです。
探査機はミッションを終えたら太陽系の外に出て行き、何らかの理由で破壊されない限りは永遠に宇宙を飛び続けます。私の名前も、探査機と共に永遠に宇宙を飛ぶのです。
もし人生を終える時が来ても、地上のお墓などいらないと思います。宇宙に永遠に名前を残しているのですから、これ以上ない素晴らしい墓碑です。もしかしたら地球がなくなってしまった後も、私の名前はずっと宇宙を飛び続けているかもしれません。そして運が良ければ、高度な地球外生命体にもお目にかかっているかもしれません。
ニュー・ホライズンズ (New Horizons) はアメリカ航空宇宙局 (NASA) が2006年に打ち上げた、人類初の冥王星を含む太陽系外縁天体の探査を行う無人探査機である。
2006年1月19日に打ち上げ。2015年7月14日11時47分に冥王星に最接近し(予定)、冥王星とその衛星カロンを撮影。
冥王星探査で取得したデータはメモリに蓄積して、数ヶ月かけて地球へ送り届ける。ミッション用機器の他に、星条旗、<公募した43万人の名前が記録されたCD-ROM>、史上初の民間宇宙船スペースシップワンの機体の一部だったカーボンファイバーの破片、冥王星を発見したクライド・トンボーの遺灰が搭載された。
■今後の予定
・2015年8月まで冥王星とその衛星を観測。
・2016年 - 2020年頃までエッジワース・カイパーベルト内の太陽系外縁天体を観測。
・その後は太陽系を脱出する。