12/7の上原ひろみのコンサート
●上原ひろみ(piano)
●アンソニー・ジャクソン(bass)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%83%B3
●サイモン・フィリップス(drums)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%B9
というメンバーでした。
メンバーなどの情報ゼロで出かけたコンサートだったのですが、思いがけない収穫がありました。
上原ひろみのピアノがすごいのは言うまでもなくですが、「人間国宝」とまで言われているアンソニー・ジャクソンのベースの、重厚で安定感のあるグルーヴが素晴らしかったです。アンソニーはたくさんの有名ミュージシャンと組んでいますが、私の好きなチャカ・カーンとも。あ〜、やっぱりね!と納得でした。R&Bやソウルだったら、涙ものだったに違いありません。歴史に残るであろうベーシストの演奏を、生で聴けて本当に良かったです。
そして、ドラムのサイモン・フィリップス。彼は元TOTOのドラマーです。ドラムセットからしてジャズじゃないよね。アレックス・ヴァン・ヘイレンが使っているみたいなドラムセットから、ジャズとは思えないリズムが叩き出されて、それが非常に気持ち良かった。ジャズではあり得ないような大音量だし。
素晴らしいジャズドラマーが大勢いる中で、上原ひろみが彼を選んだという理由が理解できたような気がします。ジャズにとどまらない、ジャズだけにこだわらない、そういう音楽をやりたいのだろうな。そのためにはロックのリズムやパワーも必要だということなのだろうと。
私も自分自身がジャズなのか、ロックなのか、ブルースなのか、ポップスなのかetcと、なんとなくもやもやしたものを感じていたのですが、今回はジャズです、今回はロックですと言っても、聴く人にとっては、schazzieは何をやろうがschazzieなんですよね。
というわけで、私のやっている事は中途半端なのかも・・・とマイナスに考えていましたが、このコンサートを聴いて、ジャズもできるし、ロックもできるのだとポジティブに考え、ジャンルという垣根にとらわれず、できることを全て注ぎ込めばいいじゃないかと思うようになりました。それがschazzieなのだと言えるようになればいい。そう思いました。
そして、彼らは心底楽しそうでした。それは見ている方にもはっきりと伝わるので、それも非常に大事なことだと改めて感じたし、メンバー全員がそのための努力を怠ってはいけないと思った次第です。