6/21に、“VAN HALEN”のコンサートに行ってきました。当初は昨年の11月に来日する予定であったのが、ギターのエディが緊急手術をすることになり、今年の6月に延期になったのです。チケットを購入してから約1年間、待ちに待った“VAN HALEN”。
チケット代金は¥12,500。私のライブはだいたい¥3,000くらいなので(比べるのもどうかと思いますが)、とにかく高額です。でも、大好きな“VAN HALEN”なのだから、しかも今回のボーカルは、あのデイヴ・リー・ロスなのだから(前に観た時はサミー・ヘイガーだった)、たとえいくらであろうと行かねばならぬ!と思って購入したわけです。
本来ならば、コンサート終了後すぐにも感想を書くところですが(何と言っても、あのデイヴとエディと同じ空間にいたのですから)、なぜにこんなに時間が経ってから書くのか・・・?
はっきり言いましょう!
心底がっかりした!の一言しかなかったからです。私にとっては神のごとき“VAN HALEN”にがっかりしてしまった事にがっかりしてショックを受け、しばらく立ち直れなかったのです。
東京ドームがコンサート会場としては最低・最悪なのは皆さん周知の事実だと思いますが(野球場としてもどうかと思うが)、それにしてもあまりに酷い。音は遅れて聴こえてくるし、ステージは見えない。スクリーンで見るにしてもカメラマンが下手くそ(失礼!)で、アップの画像がないのでせっかく身近にいるのに顔も分からない。音は爆音だけれど、ライブ感が全くない。これでS席¥12,500ってあり得ないだろ!ってのね。
東京ドームのせいだけではありません。演出も良くない、選曲も良くない上に、見たくもない余計な映像を流して日本人を馬鹿にしてるのか?という感じ。演奏中の単なるアメリカの街並みを車が走っているだけの映像は何なの?旅チャンネル観てるんじゃないんだぞ!そんな映像を観るために¥12,500払ったんじゃないぞと。
さらに、デイヴ主演の「外人任侠伝」とやらは、年を取った彼らの休憩のために必要だったのかもしれないけれど、そこに出てきた小錦なんか観たくもないよ。チケット代には小錦の出演料も含まれているんじゃないのか?と腹立たしく思いました。だいたいね、日本だから日本語を喋れば喜ぶ、日本の出しものをやれば喜ぶというのは大きな勘違い。私たちはアメリカのバンドが観たくて、アメリカを感じたくてそのために、わざわざ高いお金を払って行くんですから。
誰かが叫んでました。「演奏しろよ!」って。
演出や選曲は好みもあるから人それぞれ意見も違うでしょうが、ものすごく期待して楽しみにしていただけに、実物ではなく映画を、それも下手くそ(失礼!)な監督とカメラマンが撮った超B級の映画を観ているような状況に、本当にがっかりだったのです。盛り上がらない!全然盛り上がらなかった!
それからデイヴ。ワールドツアーは久しぶりだったのか、念入りにボイストレーニングをしてきたのでしょう。確かに年の割に声はきれいに出ていたけれど、あんなきれいな声はデイヴじゃない!もっと悪ガキみたいな声でなきゃデイヴじゃない!と思いました。ボイトレするとああなっちゃうのよ、つまんないのよ。
とにかく、久しぶりに“VAN HALEN”を生で聴いたという感慨もまるでなく、音響の悪い所で¥12,500も払って「VAN HALEN」という映画を観たという感覚しか残りませんでした。しばらく外タレのコンサートはご無沙汰していたので、今どきのチケットの相場として¥12,500が高いのか安いのか分かりません。しかし、東京ドームでの¥12,500は高すぎる。というか、それだけの価値がない。お金をどぶに捨てたようなものです。
大好きな“VAN HALEN”だから、楽しかった!素晴らしかった!と言いたいのはやまやまなのですが、悲しいかな、どうしても言えません。
教訓:どんなに好きなアーチストのコンサートでも、東京ドームでは絶対に観てはいけない。※但し、アリーナの前から10番目くらいまでの席が確保できるなら行っても良い。