す も も の 缶 詰

ツブヤキニッキ

Jennifer Weiner 『Goodnight Nobody』

『Goodnight Nobody』/Jennifer Weiner (著)

  • 外貨参考価格: $26.00
  • 価格: ¥2,259 (税込)
  • OFF: ¥969 (30%)
  • ハードカバー: 376 p ; 出版社: Atria Books ; ISBN: 0743470117 ; (2005/09/20)

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キャメロン・ディアズ主演でメジャー映画化された『In Her Shoes(2002年)』に続く、チクリット小説の第一人者、ジェニファー・ウェイナーの4作目。今作では、郊外で退屈な毎日を送る上位中流階級の3人の子の母親、ケイト・クラインが地元の殺人事件に巻き込まれていく様子を追う。


ケイトは近所のキティ・カヴァナーの刺殺死体を発見して、犯人を探し始める。それは凡庸な暮らしに新しい目的意識を与えてくれるが、ケイトの熱心さはすでにぐらついたベンとの結婚生活には重圧となる。それでも大富豪の娘である粋で恐いもの知らずの親友のジェイニーに助けられ、ケイトは犯人探しを続行する。


やがて、実の父親探しをめぐるキティのもうひとつの人生が明らかになるが、それには何人かの有力者の調査がからんでいた。そこへ過去7年間、ケイトが片思いしていたエヴァン・マッケンナに再会し、状況はさらに複雑になる。彼は魅力的なパートタイムの私立探偵で、ベンとは正反対のタイプだ。キティより請け負った仕事を通じてこの事件に関わったエヴァンは、ケイトとともに謎の解明に取り組むが、彼にひかれるケイトの心は乱れる。


ウェイナーの登場人物たちは情熱的で、心引きつけられ動かされるが、殺人の謎のほうはそこまでの説得力に欠ける。誤った推論が多すぎるため、真犯人が明かされるころには読んでいる方は飽き飽きしているし、そのうえ結末も信じがたい。にも関わらず、妻と母の役割を超えようと格闘する中でもユーモアと温かさを忘れないケイトは、愛すべき、非常に人間的な人物だ。読者は彼女に最後まで、声援を送り続けるだろう。