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ツブヤキニッキ

W・G・ゼーバルト 『目眩まし』

『目眩まし ゼーバルト・コレクション』W・G・ゼーバルト (著), 鈴木 仁子 (翻訳)

  • 価格: ¥2,310 (税込)
  • 単行本: 223 p ; サイズ(cm): 19 x 13
  • 出版社: 白水社 ; ISBN: 4560027307 ; (2005/11/25)

出版社からのコメント
アンリ・ベールことスタンダールは、弱冠17歳でナポレオン率いる軍に所属し、伝説のアルプス峠越えに列なった……。しつこくしのびよる憂鬱に苦しむベールの恋愛遍歴、ゲラルディ夫人との旅などを辿る、「ベール あるいは面妖なことども」。


ドクター・Kことカフカは、国際会議に出席するべく、ウィーンに向かい、ヴェネツィアヴェローナを経由し、リーヴァの温泉治療所へ旅する。異様に高いマストをつけ、暗い帆をたたんだ帆船を目にし、そこからかついで降ろされる棺台には、狩人グラフスが横たわる……「ドクター・Kのリーヴァ湯治療」。


時を超えて重なり合う旅のどこにも永遠の漂泊者「狩人グラフス」が影を落とす。姿を変えて暗示的に示されるイメージ、歴史上のさまざまな幻影……目眩く惑乱が襲う、謎めいた4つの物語。