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ツブヤキニッキ

アンソニー・ボーデイン

アメリカの作家アンソニー・ボーデインがパリで自殺。

アンソニー・ボーデインを知ったのは、『キッチン・コンフィデンシャル』という彼の著書。お酒と麻薬に溺れるシェフを描いた自伝的小説ですが、私はその本が大嫌いでした。

最近では、ケーブルテレビの「アンソニー世界を駆ける」という番組に出ていたので、それはそれでよく観ていました。本のイメージが強く、この人はどうも信用ならないという感じではいましたが。

早稲田の青山南先生が、 「作家や本は可もなく不可もなくと思われるよりは、むしろ嫌だ、嫌いだと思われた方が記憶に残るからいいのだ」とおっしゃっていましたが、全くその通りですね。

作家や作品の好き嫌いは人それぞれですから、何がいいか、何が悪いかということはありませんが、ボーデインの本を大嫌いだと思ったおかげで、ずっと覚えていたばかりか、その死にも少なからずショックを受けた次第。

アンソニー、安らかに。