schazzie's notebook

ボーカリスト“schazzie”の雑記帳

品格の問題

「お前は本当に優しい子だ、ビル――これはもちろん、お前が他人に思いやりを持ってるってことだ、そしてお前は他人の気持ちを傷つけまいとものすごく気を遣う。これは見上げたことだ、じつに見上げたことだ」とハリーお祖父ちゃんは言った。「だがな、お前は自分の気持ちを傷つけられないよう気をつけないといかんぞ。……」

―John Irving『In One Person』

他人の気持ちを傷つけまいと気を遣う人は、往々にして自分の気持ちを傷つけられることが多いのよね。

それでも、相手の気持ちを思うあまり、傷ついた事さえその人の前では口に出さないから、人の気持ちを考えずに物を言う人は、相手を傷つけたことにも気付かない。

そして救いがたい事には、まるで自分が気の利いた面白い事でも言ったかのような錯覚をしている人が多い。

でも、平気で人を傷つけてその事に気付かない人より、傷つけられても相手の気持ちを考えて何も言わずにいる人間の方がはるかに上等だと思う。

それは「品格の問題」なのだとある人が言っていました。