す も も の 缶 詰

ツブヤキニッキ

新刊情報

『ヘッセの読書術』ヘルマン・ヘッセ (著), フォルカー・ミヒェルス (編纂), 岡田 朝雄 (翻訳)

  • 価格: ¥1,890 (税込)
  • 単行本: 238 p ; サイズ(cm): 20
  • 出版社: 草思社 ; ASIN:4794213468 ; (2004/10)

出版社より
人はなぜ本を読むのか。また、どんな本を読むべきか。古書店につとめながら万巻の書を読破し、独学で小説家・詩人として大成したヘッセが、読書と書物の真の役割を説いたエッセイ集。おすすめ世界文学リスト付き。


『ニューヨーク』/ベヴァリー スワーリング (著), Beverly Swerling (原著), 村上 博基 (翻訳)

  • 価格: ¥6,300 (税込)
  • 単行本: 630 p ; サイズ(cm): 21 x 15
  • 出版社: 集英社 ; ASIN:4087734080 ; (2004/08)

朝日新聞書評より
17世紀半ば過ぎ、開港まもないニューアムステルダムに、イギリス人の兄妹が降り立った。外科医の兄は総督の胆石手術を成功させ仕事場を得る。しかしまもなく人妻に横恋慕、薬草を処方する調薬師の妹は先住民にレイプされ妊娠する。敵対していた医師が妹の才能目当てに結婚を申し出たとき、兄は人妻の身請け金欲しさに受けてしまう。こうしてアメリカ独立までの一族の長い愛憎劇の幕が切って落とされるのだ。

奴隷の反乱と処刑、ユダヤ人襲撃などに劣らず、乳がんジフテリアへの当時の医術が手に汗を握る迫力をもつ。史実とフィクションとの混じり方が絶妙で、これが作者の小説第一作というから驚く。

登場人物の中ではリズベッタとロシーンが好き。彼女たちはこの頃からすでにニューヨークという大舞台で夢を追っていたのだ。ハリウッドがこの大作を見逃すはずはない。早くも配役を推測して楽しんでいる。─多賀幹子(フリージャーナリスト)