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朝日新聞書評

副題の「大英博物館の『略奪美術品』」が示すように、大英博物館に陳列されているアテネパルテノン神殿の装飾品がなぜ、どのようにイギリスに「略奪」されたかを追う、歴史ドキュメンタリー。19世紀初頭、イギリスの駐トルコ大使(当時ギリシャはトルコの支配下にあった)が、トルコ皇帝から持ち出しの許可を得た。この装飾品は、文化財の返還問題の象徴で、アテネ・オリンピックにあわせ里帰り計画があったが、実現しなかったという。