す も も の 缶 詰

ツブヤキニッキ

出版社からのコメント

アメリカ大統領は、任期を終えると回顧録を出版するのが慣例ですが、これまでの回顧録はだいたいがゴーストライターを使って自画自賛を並べるだけの内容で、研究者でもなければ、まず食指は動かないものが多いといわれます。  そういう前例とは違い、ビル・クリントン本人の言によれば、この本の執筆に半缶詰状態で約二年間、専念したといいます。若いころに先達から、「きみは政治家に向いていない。作家になったらどうだ」といわれたというクリントンの文才はなかなかのものです。ユーモアを適度に織りまぜた文章は平明かつ自由闊達で、華やかな経歴の裏側に隠れた不幸な生い立ちや、世界最高の権力者ならではの孤独感が読む者にしみじみと伝わってきます。