す も も の 缶 詰

ツブヤキニッキ

文庫新刊

『優雅な生活が最高の復讐である』/カルヴィン トムキンズ (著), Calvin Tomkins (原著), 青山 南 (翻訳)*1

  • 価格: ¥540 (税込)
  • 文庫: 249 p ; サイズ(cm): 15 x 11
  • 出版社: 新潮社 ; ASIN:4102144218 ; (2004/08)

朝日新聞より
芸術の前衛が国境を越えて集い、革命を起こしていた20世紀初めのフランスに、ピカソフィッツジェラルド表現者たちの敬愛を集める米人夫婦がいた。画家ジェラルド・マーフィーと妻セーラ。二人が語る、追想の20〜30年代。


『抑えがたい欲望』/キース・アブロウ (著), 高橋 恭美子 (翻訳)

朝日新聞より
悲惨な事件の後遺症で、法医学の仕事を離れていた医師フランクは、富豪一家の乳児殺害事件で再び一線にたった。一家を取り巻く関係者が抱えるトラウマに、自身の闇を重ねながら捜査にあたる主人公像が秀逸。現役精神科医ならではの心理サスペンス。

*1:初訳1984/05出版リブロポ−ト [私の感想]

新書新刊

『抄訳・ギリシア神話』/ロバート・グレイヴズ (著), 椋田 直子 (翻訳)

出版社/著者からの内容紹介
日本人にはとっつきにくい遠くの神話世界が、著者独特の解釈に彩られた27話の物語で読める。ヨーロッパ文化の本質を知る入門の一冊。

聖書とともにヨーロッパ文化の根幹をなすギリシア神話。紀元前のはるか昔、ギリシアの地に誕生した神々の物語は、地中海の多くの島々に伝わりながら、多彩な神話群を形成するようになった。本書は、この壮大なギリシア神話のなかから、オリュンポス12神、亡き妻を追って冥界に下りるオルペウス、12の難業を克服したヘラクレスなど、27の物語を選りすぐった、血わき肉おどる小説仕立ての読み物。

著者いわく、「ギリシアの神話は聖書の物語と違って、いかめしくない。陽気で喧嘩っ早く、才知にあふれたギリシア人にとって、ただひとりの男神だけがいて女神がひとりもいない情景というのは、魅力がなかった」。この人間味あふれるギリシア神話の世界を、すばらしい翻訳があますところなく伝える。著者のロバート・グレイヴズは神話研究の第一人者。「アラビアのロレンス」の伝記作者としても知られる。巻末に阿刀田高氏の解説エッセイがついている。

目次

  • 第1章 オリュンポスの館
  • 第2章 そのほかの神々
  • 第3章 デメテルのさらわれた娘
  • 第4章 ティタン神族
  • 第5章 地下の世界、タルタロス
  • 第6章 ヘルメスの誕生
  • 第7章 オルペウス
  • 第8章 デウカリオンの洪水
  • 第9章 オリオン
  • 第10章 アスクレピオス ほか