す も も の 缶 詰

ツブヤキニッキ

夏の読書

毎年《Summer Reading》として読む本は、タイトルに「Summer」や「夏」がついているものか、明らかに夏を舞台にした話など、夏にこだわって来ました。


今年は買ってからかなり経ってしまった積ん読本の中から、表紙が夏っぽい物を選んでみました。以前、楽しみにしてよく行っていた紀伊国屋の洋書バーゲンで買ったもので、なんとも懐かしい作家の作品。


・Daniel Steel『Bungalow 2』

・James Patterson『Season of the Machete』


ダニエル・スティールも、ジェイムズ・パタースンも、超人気のベストセラー作家ですから、名前はよく知られていると思います。私自身も昔はよく読みましたが、最近は全然でした。


しかし、75歳のダニエル・スティールが、今も精力的に新作を出しているのはたまに目にしていて、一体何冊出しているのか、もはや分からないくらいだけれど、すごい人だなと思っていました。


パタースン(同じく75歳)も昔は大好きで、上述の洋書バーゲンでは1冊400円から500円になっていたので、ずいぶん買い漁りました。パタースンもスティール同様に多作で、今までに150冊ほど出していて、もう追い切れません。


私が行ったことのあるアメリカのどこの空港でも、この2人の本は必ず売っていました。どんどんページをめくらせる《ページターナー》と言われる2人の本は、飛行機の中などで読むのにぴったりなエンターテインメントというわけですね。


この夏、最初に読んだのはパタースンで、この手のミステリを読むのは久しぶりだったし、パタースン独特の書き方も忘れていたので、ちょっと読みずらく感じました。


連続殺人の話なんですが、物語のハイライトとも言うべき犯人が殺された場面が分からなくて、あれ?いつの間に?という感じ。前に戻って読み返しても、やっぱり分からなかったという情けなさ。


でも、最後のどんでん返しはちゃんと分かったから、内容はざっくり分かればまあいいかと。じっくり読まなければならない話でもないし。(^^;


その後のダニエル・スティールは、パタースンに比べるとずいぶん読みやすく感じましたが、内容がえげつないわ〜。(;∇;)


妻(主人公)が仕事で数ヶ月留守をしている間(サンフランシスコとロスなので毎週末には帰って来るが)に、夫が隣の未亡人と浮気をするという話で、その理由が「お互いに寂しかった」と。しかも、その未亡人は妻の親友。10代、20代じゃあるまいし(40代)、1週間くらいの我慢もできないとは猿以下だなと思いながら読んでおります。←まだ読み終えてない。


どうやらそういうゲス夫は捨てて、結局ハリウッドで素敵な人を見つけてハッピーエンドになるみたいですが(結末を先に読むという愚行をしてしまった)、今のところはまだもやもや中。


ちなみに『Bungalow2』というタイトルから、夏休みにキャンプでもする話かと思っていましたが、このバンガローとは、イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」のモデルになった、ビバリーヒルズホテルのコテージということでした。主人公はロスでの仕事中、ここに宿泊するという設定。


暑いので、お風呂もシャワーで済ませる事が多い夏。習慣のお風呂読書の機会も減っている為、なかなか集中して読めなくて時間がかかり過ぎているのですが、今月中にはなんとかダニエル・スティールも読み終えたいと思っている次第です。