す も も の 缶 詰

ツブヤキニッキ

弟の命日

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今日は弟の命日。

去年の3月4日の昼過ぎにかかって来た警察からの電話で受けたショックは、一年経った今も昨日の事であるかのように消えていません。今でも毎日、その時のショックが蘇ります。


考えてみれば、心の奥底をさらして誰かに話す機会というのもなかったので、思いは全く薄れず、積もり積もって行くのみでした。


本当に悲しい時は、悲しみに寄り添って、ありのままの気持ちを聞いてもらう、ただそれだけでいいのだけれど、何も吐き出せずに一年経ってしまったので、自分の中で何ひとつ消化できていません。


母のことや家のこと、沢山の変化を受け入れなくてはならなかった一年。全てが終わったわけでもなく、まだあれこれ継続中なのだけれど、昨年10月には実家も解体され、庭の樹木も全て取り除かれました。


写真は解体が終わって、更地になった実家。最後に立ち会った長男が送ってくれました。祖父が建て、父が引き継ぎ、弟が苦労して建て直した家と診療所が、文字通り無に。何もなくなりました。


何の変哲もない地面の写真ですが、私には在りし日の実家の風景、家族の思い出がありありと見えます。でも、もう帰る場所はなくなりました。