す も も の 缶 詰

ツブヤキニッキ

長谷川平蔵の温かさに涙

日本酒はやめたと言いながら、いろいろ考えたりイライラするのが耐えられなくて、また呑んでしまった。もちろん「鬼平犯科帳」を観ながら。


しかし長谷川平蔵ってのは厳しいけど温かい人だね。優しいのではなく気持ちが温かい。通り一遍の社交辞令ではなく、心底相手の身になって考えている言葉に涙が出る。そういう人は昨今ではなかなかいない。今じゃこの国のトップだって自分の利権のことばかりだものねぇ。


どうしようもなく悲しい時、どうしようもなく苦しい時に手を差し伸べず、今更心配しているようなことを言われても腹立たしい。何も期待してはいないけど、鬼平のような温かさで一言でもいいから言葉をかけられていたら、どんなに救われただろうと思う。


誰にも話せずにいる時に、大変だね、大変だったね、悲しいね、苦しいねと言ってもらえることでどれだけ救われるだろうか。変に励ますとかじゃなくて受け止めてくれるだけでいい。たぶん鬼平ならそうしてくれるだろうと思う。


悲しいかな、人の気持ちを察して、気を利かせられる人というのがいなくなったなあ。