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ツブヤキニッキ

カラスの勝手

現在の家に引越して以来、毎日2羽のカラスが家の周りを飛んでいるのを目にします。この2羽はいつでも仲睦まじく一緒に飛んでおり、周辺には天敵がいないので、それはそれは自由に気持ち良さそうに空を飛び回っているのを見ると、私もカラスになりたいとさえ思います。

夕方になると、夕焼け小焼けで日が暮れて・・・カラスと一緒に帰りましょう〜という街のチャイムに合わせ、手に手を取り合うかのように、ねぐらがあると思われる代々木公園の森に帰ります。鳥目だから、暗くなる前に帰らないとね。

近くの新宿御苑にもカラスがたくさんいるので、最初は御苑のカラスだろうと思っていたのですが、どうやら代々木から毎日遊びに来ていたようです。街のチャイムは人間だけでなく、カラスにも日暮れだよと教えているのでしょうか。

それを羨ましくも、また微笑ましくも眺めながら、はなはだ勝手な思い込みでこの2羽はきっと夫婦に違いないと決めつけていたのでしたが、今日は驚くことがありました。

今日も夕方になり、カラスと一緒に帰りましょう〜のチャイムに合わせ、2羽が仲良く家路についているかのように見えたのでしたが、新宿御苑上空に差し掛かった時、1羽はそのまま代々木に向かったものの、1羽は御苑に降りてしまったのです。

御苑に何か用事でもあったのでしょうか?陰ながら彼らが毎日無事に帰宅するのを見守って来た者の記憶からすれば、これまで2羽が途中で別れることはありませんでした。

これは、まさかの別居???

そもそも一緒に飛んでいる2羽が、いつも同じカラスとは限らないし、1羽1羽の見分けがつくわけでもなし、今日の2羽はいつもの2羽ではなく、たまたま一緒にいた単なるお友達で、それぞれの家に帰って行っただけかもしれないという説も有り得ますが、そう言ってしまうと身も蓋もない。

いずれにしてもカラスからしてみれば、カラスの勝手でしょー!という事かもしれませんが、なんとも気になる出来事でした。