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ツブヤキニッキ

火星の大接近

今夜は満月です。
雲があるものの、風が強いので大気が澄んで、月の周りに木星、さそり座のアンタレス土星が見え、先程火星も見えて来ました。

少し前から火星が綺麗に見えると書いていましたが、今年は7/31に火星の大接近があります。

2年2ヶ月ごとに地球に最接近する火星ですが、それには小接近と大接近があり、今年は2003年以来の大接近の年なのです。

大接近の時は、小接近の時より見た目が2倍の大きさになり、明るさは4倍になります。火星と太陽の距離の影響もあるので、実際には5倍弱の明るさに見えるそうです。

火星の大接近の思い出としては、大接近の中でも最も地球に近づいた2003年の時には、その年の誕生日に、観測用の大きめの双眼鏡をプレゼントしてもらいました。

もうひとつの思い出は中学生の時で、初恋の男の子と土砂降りの雨の中、火星の大接近イベントデート。火星が見れることを信じて山の上の天文台まで登り、信じられないほど大きく赤く神秘的に煌めく、奇跡のような火星を見たのでした。

直前までの土砂降りがやみ、空が晴れ渡ったのも、まさに奇跡に他なりません。火星のプリンセスが微笑んでくれました。

そもそも、E.R.バローズの『火星のプリンセス』をはじめとする《火星シリーズ》が大好きなこともあって、他の惑星よりも思い入れが大きい火星ではありますが、大接近の時の火星は本当に素晴らしい。今まで興味のなかった方も、今年は是非ともご覧になって頂きたいと思います。

次回、2003年と同様の大接近になるのは2050年。生きているかどうか、というより、その頃には人類が火星に移住しているかも。また今とは違った意味で、感慨深く見えるかもしれませんね。