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ツブヤキニッキ

≪新訳≫怒りの葡萄

ジョン・スタインベックの『エデンの東』は、何年か前に新訳が出たことで再び話題になりましたが、同じくスタインベックルート66を舞台にした『怒りの葡萄』も新訳が出ないものかと思っていました。旧訳で読んでももちろん素晴らしい名作なのですが、やはり時代にそぐわない日本語という感じが否めません。

そんな中、遂に待ちかねた新訳が出ました。と言っても、すでに昨年末に出版されていたのを今知った次第。ハヤカワのepi文庫なので文字も大きく読みやすいことと思います。そして何より、翻訳者が私の大好きな黒原敏行さん。黒原さんはこれまた私の好きなコーマック・マッカーシーなどを訳されている方で、実際にお会いしてマッカーシーについてお話したこともあります。訳を見ないうちから、素晴らしい出来に違いないと確信しています。これはもう絶対に買いです!