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ツブヤキニッキ

BIBLIO MYSTERIES







ここ数日、読みたい本がまとめて一気に届いてしまったので、今年のサマー・リーディングは何にしようかと、猛暑の中さんざん頭を悩ませていたのだけれど、結局先日図書館で借りておいた「BIBLIO MYSTERIES」シリーズ3巻をまとめ読みすることに。

BIBLIO MYSTERIES」とは、ミステリアスプレス創設者のオットー・ペンズラーによれば、「Bibliomysteriesという言葉はない。だが、本好きにはその意味がわかるはずである。」ということで、それにあてはまる日本語はないのだが、内容としては以下の通り。

1.物質としての書籍あるいは書籍の内容それ自体が謎の中核として扱われるもの。
2.実在、もしくは虚構の文学史が謎の中核として扱われるもの。
3.書籍に関する職業の従事者が主人公になる、あるいは図書館か書店など、場が舞台となるもの。

これまでにも、ジョン・ダニングの『幻の蔵書』だとか、ジャスパー・フォード『文学刑事サーズデイ・ネクスト ジェイン・エアを探せ!』、ローレンス・ノーフォーク『ジョン・ランプリエールの辞書』、和書でも有川浩図書館戦争』や小路幸也『東京バンドワゴン』シリーズなどなど(有川、小路の作品がミステリに入るかどうか怪しいけど)、「BIBLIO MYSTERIES」の分野には結構興味を惹かれてきたので、この際そのジャンルの短編集をまとめて読んでみましょうというわけです。