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日本人の名前

Tears of the Moon

Tears of the Moon

 

現在読書中のDi Morrisseyの『Tears Of The Moon』。舞台はオーストラリアで、海で真珠を採る話を軸とした3世代のファミリーサーガ。まだ半分も読んでいないので、詳しい内容は書けませんが、読んでいるうちに「えっ?」と思ったことがあったので、書き留めておきます。

 

物語の中に真珠採りの日本人が何人かいるのですが、その名前が奇妙。一人は「Tomoko Yoshikuri」で、女性かと思ったら男性。「ともこさん」というれっきとした男性です。もう一人は「Takahashi Ono」。どちらがフォーストネームなんですか?みたいな・・・。日本にこういう姓名の人が絶対いないとは言えないし、新宿二丁目には「ともこさん」という男性も確かにいます。しかし、二丁目とかその類の場所は除いて、ごく普通に考えたら変。

 

日本人が海外のことを題材にする場合、かなり念入りにその国のことを調べてから書くのではないかと思います。たとえフィクションでも、文化や背景的なものに関してはできるだけその国に忠実に書こうとする、あるいは表現しようとすると思うのです。しかし外国の場合、小説にしても映画にしても、日本に対するイメージはまだまだおかしなものがいっぱい!通信手段も交通もこんなに発達したのに、なぜでしょう?

 

この作者は自身の経験の中で、どこかで「ともひこ」を「ともこ」、「たかし」を「たかはし」と聞き間違えて覚えていたのかもしれません。実際にスペルを確認していなければ、あり得ることです。逆に言えば、そんな間違いがあるから面白いとも言えますが。この本の翻訳が出ているかどうか分かりませんが、もし翻訳されているとしたら、翻訳者はどのように訳したか非常に興味津々ですね。