す も も の 缶 詰

ツブヤキニッキ

「悲しい本」

『悲しい本』 あかね・新えほんシリーズ/マイケル・ローゼン (著), クェンティン・ブレイク (イラスト), 谷川 俊太郎 (翻訳)

出版社 / 著者からの内容紹介
「悲しみがとても大きいときがある。どこもかしこも悲しい。からだじゅうが、悲しい。…息子のエディーのことを考えるときがいちばん悲しい。エディーは死んだ。
私は彼を愛していた。とてもとても深く。でも、彼は死んでしまった。」


この絵本は、最愛の息子を失った一人の男の独白によって綴られる。男は、自分の悲しみについて人に話したり、時にはむちゃくちゃなことをしてみたり、悲しみをやりすごす方法をいくつか編み出したり、さまざまなやり方で、その悲しみから逃れようとするが、いつしかまた悲しみの底に引き戻されてしまう。絶望の底に沈んだ男を、悲しみから解放するのは、幸せの中にあった頃の記憶、そして誕生日を祝うロウソクの火……。


愛する者の死がもたらす悲しみを、徹底して見つめる中から浮かびあがる、命あるものへの慈しみと、深い慰めを描いた感動の絵本。