す も も の 缶 詰

ツブヤキニッキ

新宿の灯は消えず

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今日から3回目の緊急事態宣言。東京都は午後8時以降は街灯以外は消灯という奇想天外、荒唐無稽なコロナ対策を打ち出して来た。


新宿の街の灯りがどれくらい消えるのだろうかと、ある意味では興味津々でいたのだが、8時になって消えたのは、見える範囲では都庁と渋谷のスクランブルスクエアだけ。小池都知事が期待していたように街は暗くならないし、docomoビルもいつも通り。所によっては、人出もむしろ増えたようだ。


頭上には数機のヘリコプターが、灯りが消えるのを取材しようと待ち構えていたが、思い描いていたような結果にはならなかった。


東日本大震災の時に灯りが消えたのは、電力不足がダイレクトに命に関わって来る事を納得できたからだ。


今回は、灯りを消してもコロナがなくなるわけではない、小池の「やってる感」なんかに付き合えないと思っているから、不必要に消すわけがない。しっかり補償を出すなら、灯りくらい消してやるよといったところだろう。


検査の拡充もせず、満足な補償もせず、そんな馬鹿な事をしている間に、街の灯ではなく、命の灯が消えて行くのだ。


こんな状況で、万一オリンピックが開催されたとしたら、その時こそ真の緊急事態だ。わざわざ灯りを消してくれと要請しなくても、多くの灯りが消えるだろうと思う。

海外に日本の現状を伝えよう

海外にお友達がいる方は、是非日本の現状を教えてあげて下さい。


Chairman Bach "The state of emergency in Tokyo has nothing to do with the Tokyo Olympics." "Many foreign athletes and officials are vaccinated and the Olympic Village is very safe."


This statement by the IOC is very irresponsible and false.  Tokyo's covid-19 infection prevention measures have failed.  Japan is in a very dangerous state.  Therefore, it is physically impossible to hold the Olympics.  Moreover, the Japanese people have not been vaccinated.



バッハ会長「東京の緊急事態宣言は東京オリンピックに関係ない」「多くの海外からの選手や関係者はワクチン接種で選手村はとても安全」


IOCによるこの声明は、非常に無責任で誤りです。東京のcovid-19感染予防対策は失敗しました。日本は非常に危険な状態にあります。したがって、オリンピックを開催することは物理的に不可能です。また、日本人は予防接種を受けていません。


https://twitter.com/jackbaur24x/status/1385038571485032449?s=12

義母の四十九日と白い蛾

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今日はコロナの院内感染で亡くなった義母の四十九日。小平霊園から近所のお寺にお墓を移したので、新しいお墓に納骨して、亡くなった時にはできなかった葬儀と四十九日の法要をします。


昨年の弟の時と違い、2ヶ月も入院してその間全く会えなかったし、何度も覚悟をしていたので、四十九日が長かったように感じます。


4月の初め、夜中に居間の窓のところに3センチくらいの白い蛾が飛んで来ました。ベランダに蛾が飛んで来たのは初めてだし、4月の初旬に蛾がいるものかな?まだ毛虫じゃないのかな?と、ちょっと違和感を感じながら、子供の頃に伯父に聞いた話を思い出しました。


亡くなった人は四十九日まではこの世に留まり、その魂が白い蛾になって飛んで来るのだと。だとしたら、あれはお義母さんだったのかもしれません。


毎年、お正月には義母のところに行き、お雑煮を作っていたのでしたが、今年は義母が家に来てくれたので、おせちとお雑煮でおもてなし。食べることに興味がなくなっていた昨今でしたが、美味しい、美味しいと言って沢山食べてくれたので良かった。


中でも、私が味付けした数の子を事のほか気に入ってくれて、その後3回くらい毎日の食事と共に数の子を持って行ったのでした。


3回目は主人が行ったのだけれど、わざわざ電話をかけて来て、本当にありがとう!と何度もお礼を言っていたのですが、その時ふと、これが最後かもしれないという気がしたのです。一度も口にはしなかったけれど、その予感はずっとありました。


その数日後に骨折で入院し、病院でコロナに院内感染し、2ヶ月間頑張ったけれども、とうとう力尽きました。私の予感が当たってしまったのです。状況が回復するたびに、予感が当たらなくて良かったと思っていたのでしたが、本当にあれが最後だった。


亡くなっても家に帰ることができないので、納棺の際に看護士さんが着せてくれたのが、最初の入院時に着ていた服。私が買ってあげたセーターとズボン。それを着て旅立ったのです。


施設にいる実家の母に服を買わなければならないので、ついでに義母の服も買ってあげていました。主人は、服なんて沢山あるからいいよと言っていましたが、女性はいくつになっても新しい服は嬉しいものなんだから、と季節ごとに買っていたのです。


気に入らなければ着なくてもいいしと思っていましたが、気に入って着てくれていたのだなと思ったら、胸が熱くなりました。


大した事は何もしてあげられなかった嫁なのに、正月に来た時に「あなたは本当に優しいねぇ」と初めて褒めてくれた声が、今でも蘇ります。その時、お互いに温かな気持ちでお別れできたのは幸いでした。


今日は本当にこの世での最後のお別れです。

安らかに成仏されますように。

時代小説100冊記念

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時代小説など1冊も読んだことのなかった私が、なんと遂に100冊目に突入という驚愕の事実。笑


記念すべき100冊目は、池波正太郎の『真田太平記』第13巻「二条城」。関ヶ原の戦いが終わり、真田昌幸、幸村父子が紀州九度山にいるあたりの話。


というわけで、江戸時代からはまった時代小説も戦国時代まで興味が拡がって、受験で世界史を選択した為、ほとんど日本史の知識がなかったのだけれど、そのあたりの知識もスポンジで吸収するかのごとく、だいぶ増えた。


有名な武将の名前くらいは知ってはいたものの、詳しい事は何も知らないに等しく、織田信長豊臣秀吉徳川家康なんかは金ピカ好きの成り上がり者くらいにしか思っていなかったし、そもそも戦ばかりしている戦国時代は嫌いだったのだ。


鬼平犯科帳』全24巻を読み終えて、次も池波正太郎がいいと思って選んだのが『真田太平記』全18巻。嫌いな戦国時代の話をすんなり読めるかな?と心配だったけれど、逆に日本史を知らないのが幸いして、初めて知る物語に引き込まれた次第。


これまで読んで来た中でお気に入りの武将は、真田幸村の兄の真田信之加藤清正。と言っても、武将萌えではない。沈着冷静、頭脳明晰な真田信之と、その正反対とも言える熱い男である加藤清正。両方に憧れる。自分がそういう人間になりたいという憧れ。


ちなみに鬼平もそう。鬼平みたいな人はいないと言われるが、鬼平を好きなのは、自分が鬼平のような真に心の温かい人間になりたいという憧れだし、なれるように努力したいという事。


真田太平記』は18巻まであるので、まだしばらく楽しめるが、この13巻で加藤清正が死んでしまうのが残念で悲しい。


ところで、織田信長豊臣秀吉徳川家康については、やっぱり金ピカ好きの成り上がり者という印象は変わらない。


真田太平記 (13)二条城』 池波正太郎 #ブクログ https://booklog.jp/item/1/402255293X